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おすすめの本
 

No.669 令和2年1月

『まずはこれ食べて』『キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術』
原田 ひ香/著  双葉社    
  

 胡雪は友人たちと起業したベンチャー企業で働いています。多忙な毎日により不規則な生活を送っていました。当然のことながら、食事はおろそかになり、社内も散らかり放題の状況が続いていました。いつしか胡雪は、人間関係にまで疲れ果てていたのです。
 そんな状況を見かねた社長が現状を改善しようと、会社に家政婦を雇うことにしました。家政婦のみのりは、いつも心がほっとする料理を振る舞ってくれたのです。
 頑張っている人ほど心にしみるお話です。
(T.M)
横山 光昭/著  クロスメディア・パブリッシング
 
  日本でもキャッシュレス社会への取り組みが進められています。まだまだ現金派という人も多いかと思いますが、ポイントも付き、簡単なキャッシュレス決済は今後ますます広がっていくことでしょう。
 キャッシュレス決済はクレジットカードやQRコード、ICカードなど、手段が多岐にわたるため、混乱し、安易に使いすぎてしまうことにもなりかねません。また、現金のように増減が見えないこともあり、“見えないお金”をどう使っているのか、しっかり把握しておかなければ「隠れ赤字」を招いてしまいます。そうならないために、しっかりとお金の整理術を学んでみませんか。
(R.K)

『征夷大将軍になり損ねた男たち』

『わが子をAIの奴隷にしないために』
二木 謙一/編著  ウェッジ

 元々奈良時代から、日本の軍隊のトップの意味で使用されていた征夷大将軍。頼朝以降は武家社会のトップ=日本の政治の実権を握る人たちに与えられてきた称号です。
 私たちは、将軍と呼ばれた人たちの事は授業でもよく耳にしますが、その戦いに敗れ、将軍になり損ねた人たちの事を知る機会には恵まれていません。
 この本では、あと一歩のところで征夷大将軍になり損ねた人たちにスポットをあて、なれなかった原因をさぐり、そこから私たちが生きるうえで役立つ教訓を学びとります。
(A.U)

竹内 薫/著  新潮社

 2020年に小学校からプログラミングの授業が義務化されます。しかし、プログラミング作業もAIに代替されてしまうでしょうから、それだけでは生き残れません。
 これからの人間はAIが不得手な部分で生きてゆかねばなりません。そのためには子どもにどんな教育をすればいいのか、フリースクールを開き実践を積む著者がアドバイスします。
 100の職業について、AI時代にその職業がなくなる可能性が高い順にその確率が書かれた一覧が掲載されています。
(N.K)
『となりの外国人』『親の介護の不安や疑問が解消する本』
芹沢 健介/著  マイナビ出版

 最近、周りを見回した時に外国人を見かける場面が地方都市であっても増えてきています。さらに、昨年4月に改正入管法が施行され、日本は移民国家として外国人労働者を受け入れることになりました。しかし、何もしなくても外国人が来るわけでありません。技能実習生への扱いが悪く、行方不明になってしまう例が多いことはすでに外国にも伝わっているのです。
 今後、人生100年時代を迎える日本で、どのように外国人や移民と向き合っていくかを考えなければなりません。見た目では判別できないケースも増えている中、いくつかの例を紹介しているこの本を参考にして、となりの外国人との関わり方を考えてみてはいかがでしょうか。
(K.S)
田中 克典/著  日本実業出版社

 この本の主人公・浜野漁平さんは78歳で、74歳の奥さんと二人暮らし。一男一女の子どもがいて、どちらも定期的に二人を訪ねてくれています。
 さて、もともと血圧が高めだった漁平さん。ある日、脳梗塞で倒れ、左半身にマヒが残ってしまいます。回復後は、病院に転院するか、施設へ入所するかのどちらか。しかし、少し頑固な漁平さんは、退院して帰宅することを強く望むのでした。その時、奥さんや子どもさんたちはどうしたでしょう?
 介護保険のサービスを使うにあたって、介護認定の申請の仕方やサービスの利用の仕方までわかりやすく説明をしています。漁平さんたち以外にも、ケースごとに事例を挙げて活きた情報を盛り込みながら解説をしています。いざというときに、慌てなくて済むように不安や疑問を解消しておきませんか?

(A.K)