令和2年1月号



ドン・フリーマン/さく こみやゆう/やく 福音館書店

  グッドウィンは、マックダフさんにかわれているげんきなおすのやぎです。ひとりぼっちですが、まいにちたのしくくらしていました。まいあさマックダフさんは、グッドウィンが、だいすきなこむぎなどをやってかわいがりました。ところが、グッドウィンにはひみつがありました。それは、はみがきこのチューブなど、ごみばこのなかのものをくちゃくちゃとかむことです。 ですが、くちゃくちゃできるおいしいごみはたまにしかみつかりません。
 あるひ、グッドウィンは、くちゃくちゃできそうものをさがしに、さんぽへでかけました。おんなのひとが、えをかいていました。グッドウィンは、そばにあるいろとりどりのえのぐをみつけると…。






おくはらゆめ/作絵 理論社

 よるのまんなか、ちょうちょもありもゆめのなか。よるのまんなか、くさもきもみいんな、みんなゆめのなかです。そのときだいどころのれいぞうこは、ブーンといってめをさましました。「さんぽにいこうかな」
よくねたれいぞうこは、のしん のしんとあるきだしました。「わすれもの」といそいでとってきたのは、うちゅうのずかんです。れいぞうこは、なんどもよんでいるずかんをひらきました。れいぞうこは、ずかんとおつきさまをみくらべて、にんまりしました。れいぞうこは、ほしとほしをつなぐせいざをずかんでしらべて、そらをみあげました。もしかしたら「れいぞうこざ」もあるようなきがしました。
  よるのまんなか、いろいろななかまたちのおはなしです。

        低学年から

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藤野恵美/作 小沢さかえ/絵 講談社 

 ハリネズミには、ともだちがいません。森(もり)をあるくときもひとりですが、気(き)にしていません。ひとりであるくと小鳥(ことり)のさえずりやはっぱのざわめきが、よくきこえます。ハリネズミは、ひとりしずかにあるくことがすきでした。ハリネズミの意見(いけん)は、おもったことを口にだすきびしいものでした。うさぎの耳(みみ)の花(はな)かざりに「にあわない」といいました。せなかのハリだけでなく、ことばもちくちくしているのです。ハリネズミはキノコをかんさつするのがすきでした。ある日、めずらしいキノコに近づこうとしたとき、じめんがもりあがり、なにかにつまずきました。じめんのあなから、なにかが顔(かお)をだしています。「ぼくは、もぐらだよ」話しながら、もぐらはハリネズミに近づいてきて…。


ハートウッドホテル 3~ねずみのモナとはじめてのジェラシー~

ケイリー・ジョージ/作 久保陽子/訳 高橋 和枝/絵 童心社

 まちにまった春(はる)。ハートウッドホテルでは、みんながあたたかな日差(ひざ)しに心うかれています。そのようすをネズミのモナは、ほおのひげでぷるぷると感(かん)じています。お客(きゃく)もスタッフも、大木(たいぼく)のホテルまでもが生き生きとしています。オーナーのハートウッドさんは休暇(きゅうか)を取(と)ることにしました。みんなが全力(ぜんりょく)でホテルを守(まも)ります。もうすぐフェスティバルもあるのです。
 モナは心の中でもやもやしていました。それは親友(しんゆう)のティリーが別(べつ)の子と仲(なか)よくするようになったのです。そしてホテルをねらう、おそろしい敵(てき)もあらわれます。あたらしい季節(きせつ)をむかえたホテルでは、思いがけないできごとがおこりそうです。