令和元年度12月号



岩井 勇気/著  新潮社

職業、芸人。ハライチ岩井勇気。30代独身。幼馴染みであり相方でもある澤部の陰に隠れ、“じゃない方芸人”なんて呼ばれたりして…。岩井さんならではの視点で、少し皮肉めいて語られるエピソードの数々。大きな事件なんて起きない、ささやかな日常。でも角度を変えて見れば、きっと楽しみが見つかりますよ。





「14歳からの数学 佐治博士と数のふしぎの1週間」

 佐治 晴夫/著  春秋社

  数学の基本は「すじみちをたてて考えること」だと著者は言います。計算・証明・公式など数学の要素はすべてこの基本に繋がってゆくのです。 中学数学の平方根や二次方程式など、単元ごとにわかりやすく解説。今、数学でつまずいている人も、教科書にプラスしてこの本を読めばその面白さに出会えるかもしれません。





「元宝塚トップスターが伝える 夢のつかみ方、挑戦し続ける力」

 早霧 せいな/著  河出書房新社

 元宝塚男役トップスター・早霧せいな。彼女は2度の受験不合格を乗り越え、男役トップスターになるという夢を実現させました。彼女は夢を持った14歳の時に、10年後の自分へ手紙を書いています。そこには「(宝塚は)未知の世界、誰にも相談できない。」と当時の悩みが綴られていました。そこから彼女はどのようにして前へ進んだのでしょうか。一歩踏み出す勇気をくれる一冊です。





「みかん、好き?」

 魚住 直子/作  講談社

  拓海のおじいちゃんはみかん農家。“西村みかん園”という果樹園でみかんの栽培をしています。母に用事を頼まれ、果樹園へ向かうと見覚えのない女の子が立っていました。彼女は、拓海のおじいちゃんが作るみかんに感動して、東京からわざわざやってきたといいます。おじいちゃんと女の子はすっかり打ち解け、一緒にみかんを作ることに。はじめは戸惑う拓海でしたが、次第にみかん栽培へ興味を持ち始めます。




「クリスマス・キャロル」

 ディケンズ/著 村岡 花子/訳  河出書房新社

 ケチで、強欲で、情け知らずの老人・スクルージは嫌われ者。一緒に店を経営していたマーレイの葬儀でも盗みを働くなど、その強欲ぶりに町の人は呆れていました。そんな彼のもとに3人の幽霊が現れます。それぞれに「過去」「現在」「未来」の光景を見せますが、スクルージにとってはそのどれもが知りたくない、思い出したくないものばかり…。彼は自分の人生を振り返り、本当に大切なものに気付き始めます。