令和元年度10月号



長薗 安浩/著  ゴブリン書房

 
五十嵐純が所属する野球部は県大会の優勝候補に挙がるほどの強豪校。しかし地区予選2回戦でまさかの敗退を喫してしまいます。なかなか前に進むことができない自分の気持ちとは裏腹に、せわしなく動いていく世の中。しかし、勇気を出して一歩踏み出した先に様々な出会いがあって…。




「江戸っ子 漱石先生からの手紙」

渡邉 文幸/ 著  小峰書店

 
「小生は人に手紙をかく事ともらう事が大すきである-。」生涯50年の間に書いた手紙はなんと2500通以上。移り変わり激しい時代を生きた漱石の人生を手紙から覗いてみましょう。 
あの文豪・芥川龍之介に宛てた手紙も紹介。歴史に名を遺す彼らの文通がどのようなものだったのか気になりますね!




「国語、数学、理科、漂流」

青柳 碧人/著  文藝春秋

 
JSS進学塾の中学3年生17名は「夏期強化合宿」で伊豆半島に浮かぶ太刀島にやってきました。勉強漬けの3泊4日の始まり!かと思いきや、不穏な空気が流れだし、とうとう事件が起きてしまいます。孤島という隔離された場所で、互いへの不信感は募るばかり…。果たして塾生たちは事件の真相を暴くことができるのでしょうか。




「若い読者のための『種の起源』」

チャールズ・ダーウィン/著 レベッカ・ステフォフ/編著 鳥見 真生/訳  あすなろ書房

 
世界に最も影響を与えた本とも言われている『種の起源』。生物は神の創造物であると信じられていた当時の概念を、ダーウィン1人の著作によって変えたのです。
古い作品独特の難しい表現を現代語に置き換え、若い読者にも読みやすいよう再編集されています。今なお色褪せない名作を、たくさんのカラー写真と共にどうぞ。




エラ・フランシス・サンダース/著 イラスト 前田 まゆみ/訳  創元社

 私たちが過ごす世界は、たくさんの不思議で満ちています。その不思議があるからこそ、わたしたちは「なぜ」という疑問を持ち、新しい発見に出会う喜びを味わうことができるのです。
例えば「月はなぜ空にあるの?」という壮大な疑問。これは「月の慣性」と「求心力と遠心力の釣合い」という2つの物理法則が重なることによって浮かんでいるのです。その他にも世界を司る不思議はたくさん。美しいイラストと詩的な言葉で紐解いてゆきます。