令和元年7月号



ジョン・バーニンガム/さく みつよしなつや/やく 新版 ほるぷ出版

  ガンビーさんはじどうしゃにのって、ドライブにおでかけです。もんをでて、ほそいこみちをいくと…こどもたちがいいました。「いっしょに いってもいい?」うさぎとねこといぬ、ぶたとひつじ…とどうぶつたちも「いっしょに いきたい」といいました。
 ガンビーさんが「いいとも」というと、みんなが どやどやのりこみました。いいてんきです。にばしゃのみちをとおって、のはらを つっきっていくことにしました。みんなは
うきうきおおよろこびでした。まもなく、くろいくもがいっぱいになり、ざあっとあめがふってきました。するとタイヤがからまわりをはじめて…。






萩原弓佳/作 小池壮太/絵 PHP研究所

 遠(とお)い海(うみ)のむこうに、大(おお)きなたいりくがあり、そこでは人間(にんげん)と人間の作(つく)ったものたちがいっしょになかよくくらしていました。西(にし)にあるイスーン国(こく)の王(おう)さまは、イスが大(だい)すきで、さまざまなイスをあつめていました。
 ある日(ひ)、もっといいイスを手(て)に入(い)れたいと王さまは「いいイスコンテスト」をかいさいすることにしました。知(し)らせをしんぶんにのせると、イスたちはおしろをめざしました。同じようにさんかしたくなったのは、しんぶんしをたばねてヒモでしばったタバーです。
タバーにすわるおばあさんは「とてもいいイスだ」とタバーに言(い)うのです。
 タバーは「いいイスコンテストでゆうしょうしたい」と
元気よくおしろをめざしてしゅっぱつしました。
      低学年から

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アントニア・バーバー/作 ニコラ・ベイリー/絵 おびかゆうこ/訳 徳間書店

 むかし、マウスホールの村(むら)にモーザーという名(な)前(まえ)のネコがいて、港(みなと)を見(み)おろす小(ちい)さな家(いえ)でトムという年(とし)とった漁師(りょうし)とくらしていました。トムは、モーザーをいつもやさしくなでてくれ海(うみ)でとった魚(さかな)の料理(りょうり)をつくってくれました。そして、まい日(にち)のんびりたのしくくらしていました。
ある年(とし)、うつくしい海がみるみる黒(くろ)ずんできました。「嵐(あらし)の大(おお)ネコがあばれだしたんだわ!」モーザーは思(おも)いました。嵐の大ネコが船(ふね)におそいかかろうとします。大ネコはあばれつづけ、漁師(りょうし)たちは魚(さかな)をとることができず、村(むら)では食(た)べるものがなくなりました。そこでトムは命(いのち)がけで魚をとりにいくことにしたのです。モーザーもいっしょにいくことに…。




佐藤いつ子/作 佐藤真紀子/絵 KADOKAWA

 周斗(しゅうと)はサッカーのクラブチーム「FCレック」に所属(しょぞく)している。練習(れんしゅう)は月水金の週(しゅう)3回(かい)で午後(ごご)6時から、土日は練習試合(れんしゅうじあい)が多(おお)い。練習の帰り際(かえりぎわ)、コーチからU-(アンダー)14としてこのチームが活動(かつどう)を開始(かいし)すると告(つ)げられた。周斗は保育園(ほいくえん)のチームからずっとキャプテンをつとめてきた。コーチは「勝(か)つ」という結果(けっか)が重要(じゅうよう)と話(はな)し、キャプテンはこのチームに来(き)てまだ1ヶ月の大地(だいち)に頼(たの)みたいと言(い)ったのだ。キャプテンマークを大地にわたした周斗は、なぜか胸(むね)が痛(いた)んだ。まっすぐ家(いえ)に帰(かえ)る気(き)になれず、商)店街(しょうてんがい)を歩(ある)いた周斗は、小(ちい)さい頃(ころ)一緒(いっしょ)に歩いたじいちゃんのことを思い出(おもいだ)した。じいちゃんは若(わか)いころ、サッカーをやっていて…。