平成30年度12月号



魚住 直子/著 偕成社

 中学受験を控えた陽菜子は、塾や家事に大忙しで友達と遊ぶひまもありません。それなのに兄だけ家事をしなくていいなんて納得いかない。そんな陽菜子はふしぎな女の子・スージーと出会い、謎の手帳を拾います。スージーに話を聞いてもらううちに、陽菜子は自分が何に悩んでいるかが分かってきました。「わたしに会いたいときは、その手帳をひらいて」と言うスージーの正体とは… 。



渡辺 昌宏/著 宝島社

 古代から人々が愛し、時に権力の象徴ともなった香り。織田信長が欲しがった香木や、ナポレオンの妻が愛したバラの香りなど、歴史とも深く関係する香りの物語を紹介しています。




松沢 裕作/著 岩波書店

 2018年は明治維新から150年の節目の年です。この本は、それまでの常識が通用しなくなった明治の世で何が起こっていたかを解説しています。女性が働き、若者たちがデモを行うなど、今に通じることも多かったようです。
 日本社会に西洋文化が入ってきた明治時代の現実を、この本で学んでみませんか?




デイヴィッド・レヴィサン/作 三辺 律子/訳 小峰書店

 ぼくはA。毎朝起きるたびに違う人間になっている。一日その人間になりすまし、次の朝目が覚めたらまた別の人間になっている。体を借りているだけの他人の人生を変えないように今まで生きてきたけれど、彼女に出会ってからはそうじゃない。彼女に恋をしてしまった。
 奇妙な人生を生きるAの恋愛小説です。




本田 隆行/著 ぺりかん社

 宇宙や天文の仕事というと、宇宙飛行士や研究者のイメージが強いかもしれません。でも、この分野には私たちの想像する以上にさまざまな仕事があります。
 ロケット技術者はもちろん、天文雑誌の制作者や科学館のスタッフなど、全部で10種類の仕事が紹介されています。小惑星探査機「はやぶさ」が宇宙で活動するCGも、天文イラストレーターが描いているんです。
 現場の人たちの話を読んで、はるかな宇宙に関わる仕事について知ってみましょう。