平成29年7月号



蜂飼耳/文 さこももみ/絵 岩崎書店

おなかがすいた いっぴきの キツネが たべるものをさがして みちを あるいていました。そのとき あたまの うえのほうに ぶどうが ぶらさがっていました。おいしそうな みが いくつもあり キツネは おおよろこび。
ぴょんと とびあがって ぶどうをとろうとしましたが とどきません。そこで キツネはすこし うしろに さがり いきおいをつけて「えいっ!」とジャンプしました。でも ぶどうには とどきません。するとキツネのおなかが ぐうっとな りました。
さてキツネは おいしくぶどうを たべられるのでしょうか。
  えほん



アリソン・アトリー/作 神宮輝夫/訳 小池アミイゴ/絵 こぐま社

小(ちい)さな家(いえ)に、はたらきもののおばあさんがすんでいました。おばあさんはびんぼうにもまけず、りっぱにひとりでくらしていました。
あるばん、おばあさんがはなしあいてがほしいと、ひとりごとをいうと、ドアをたたく小(ちい)さな音(おと)がきこえます。それは小(ちい)さなめんどりで、だんろのそばのいすにすわりました。おばあさんが、やせているめんどりに夕(ゆう)ごはんをあげると、むちゅうになって食(た)べました。やさしいめんどりは、おばあさんのしごとのてつだいもしてくれました。
ところが、らんぼうにドアをたたく音(おと)がします。そこにはナイフをもった男がたっていたのです。
  低学年から



アニー・M.G.シュミット/作 西村由美/訳 たちもと みちこ/絵 徳間書店

おばあさんは だんろのそばのすわり心地(ごこち)のよいいすが お気(き)に入(い)りです。ところが、おばあさんが いすにすわろうと思(おも)うと、いつもふさがっているのです。すわっているのは、おばあさんの犬(いぬ)のトムでした。トムは、とても大きなかしこい犬で、いすでゆったりとすごすのが大すきです。おばあさんがおりるように言(い)っても、トムはいすからはなれません。そこでおばあさんは、まどべに行(い)き、わざと大きな声(こえ)をあげたのです…。
トムとおばあさんのちえくらべはどうなるのかな。
みんなが知(し)っている動物(どうぶつ)やふしぎ生(い)き物(もの)のお話(はなし)がたくさんです。
  中学年から



渡辺仙州/作 佐竹美保/絵 偕成社

宗(そう)の時代(じだい)、泉州(せんしゅう)の繁華街(はんかがい)を少年(しょうねん)がとぼとぼ歩(ある)いています。少年は14歳(さい)、姓(せい)を李(り)、名(な)を斗(と)といいました。後継(あとつ)ぎの兄(あに)が屋敷(やしき)をとびだし、李斗は幼(おさな)いころから学問(がくもん)をさせられました。暗記(あんき)が得意(とくい)で、屋敷のほとんどの書物(しょもつ)をおぼえることができました。李斗が8歳の時、母がなくなり、身分(みぶん)が高(たか)い弟(おとうと)が生まれました。そして去年(きょねん)、父まで他界(たかい)、屋敷は李斗と弟、どちらが家を継(つ)ぐかで、もめにもめていました。後継ぎに興味(きょうみ)がない李斗は、毎日(まいにち)外(そと)をうろつき、自分(じぶん)をつまらない人間(にんげん)だと思(おも)いました。そんな中、李斗は怪(あや)しい事件(じけん)に巻(ま)きこまれ、自分がなくなったことを知(し)るのです。封魔(ファンモー)とは?李斗はこれからどうなるのでしょうか。
  高学年から