平成29年8月号



田島征三/作 フレーベル館

 あめの日(ひ)、かあさんが おでかけします。ネノくんと キフちゃんは おるすばん。
かあさんが「おへやであそぶのよ」というとふたりは「はーい!」と やくそくしました。
かきねにも、にわにも、あめがふるふるふる。
ふたりが そとをみていると とおくにバスが見(み)えました。かあさんが のっているのかな。
かきねのむこうに みどりのかさが見えました。フキのはっぱの かさをさした カエルさん。カエルにも、
にわのいけにも、あめがふるふるふるふる。
つぎにまどにやってきたのはオタマジャクシさん。それから…。
あめが ふるふるふるふる あめの日ってたのしいね!
  えほん



ミルドレッド・マイリック/ぶん 小宮 由/やく アーノルド・ローベル/え 大日本図書

うみべにすむ ビリーのいえに、マークがとまりにきました。二人(ふたり)で すなはまを あるいていると ビリーが、みどりいろのビンを 見つけました。
ビンの中(なか)には かみが 入(はい)っていましたが、ビリーもマークも よめません。かみを さかさまにしたり、まわしたりしましたが、やっぱりよめません。そこで かがみにうつしてみると、なんともじがよめたのです。  
てがみには「たんけんクラブをつくりたい」と かいてありました。
さて たんけんクラブとは なんでしょう?だれがかいた てがみかな?
  低学年から



市川宣子/作 みずうちさとみ/絵 小学館

 にぎやかな電器屋(でんきや)さんのたなのすみっこで、ケータイくんは、1才(さい)になりました。ケータイ電話(でんわ)は、つぎつぎ新(あたら)しく発売(はつばい)され、1才になれば古(ふる)いといわれます。ケータイくんの場所(ばしょ)は、だんだんなくなり、つぎはすてられてしまうかもしれません。
誕生日(たんじょうび)の夜(よる)、フジワラさんというおじいさんが、ケータイ電話を買(か)いにきました。店長(てんちょう)は新(あたら)しいものをすすめますが、フジワラさんは、ケータイくんをえらびます。ケータイくんは、フジワラさんのまごが作(つく)った人形(にんぎょう)をつけ、家(いえ)の仏壇(ぶつだん)におかれました。そこには笑顔(えがお)のおばあさんの写真(しゃしん)がありました。
暗(くら)くなると「おい」とだれかがケータイくんに声(こえ)をかけました。それは…。
ケータイくんとフジワラさんの楽(たの)しくふしぎなお話(はなし)です。
  中学年から



日向理恵子/作 吉田尚令/絵 童心社

 雨(あめ)の降(ふ)る日(ひ)の図書館(としょかん)の本棚(ほんだな)のさらにおく、小(ちい)さな本屋(ほんや)〈雨ふる本屋〉が待(ま)っています。人(ひと)がわすれた物語(ものがたり)に、雨のしずくをしみこませ、本にしあげてならべます。ルウ子はお話(はなし)を書(か)くのが好(す)きな女(おんな)の子(こ)。妹(いもうと)のサラと図書館に来(き)たルウ子は、本棚のかげで、人間(にんげん)ではないあやしい声(こえ)を聞(き)いてしまいます。気づかれないようにしていましたが、サラのポケットから、巻(ま)き貝(がい)のカタツムリがころがり落(お)ちました。ふたりは光(ひか)るカタツムリを目(め)じるしに、本棚の迷路(めいろ)を走(はし)りに走り…。ひみつの呪文(じゅもん)は「雨あめ 降れふれ〈雨ふる本屋〉」本棚からなる迷路をぬけて、扉(とびら)を開(ひら)くのです。雨ふる本屋のむこうには、どんな世界(せかい)が待(ま)っているのでしょう。
  高学年から