平成28年11月号



かわかみ たかこ/作 アリス館

 よるになりました。「もう ねるじかんよ」あおこさんの おかあさんが あかりをけし へやは くらくなりました。あおこさんは 「よるは ひとりぼっちで つまんないな」と なかなか ねようとしません。すると にわのほうから 「こんばんは あおこさん」こえが きこえました。よんでいたのは こうもりでした。あおこさんは にわにでてみました。こうもりの あとに つづいてあるいていると…。いけのほうから くものむこうがわから いろいろなところから「こんばんは あおこさん」こえがきこえてきたのです。
 あおこさん を よんでいるのは だあれ?
  えほん



マイケル・ローゼン/作 トニー・ロス/絵 ないとう ふみこ/訳 徳間書店

 エルビーは、子犬(こいぬ)がほしくて たまりません。ママにおねがいすると、つぎの日(ひ)、かいにいってくれました。かえってきたママに、おおよろこびしたけれど…つれてきたのは、きんぎょだったのです。ママは「すきになるわよ」といいました。
 エルビーは、「フワフワ」というなまえをつけました。ふわふわの毛(け)がはえて、子犬になるかもしれません。エルビーは、フワフワにげいをおしえました。ワンワンほえなくても、ぷくっとあわくらい はくかもとおもいました。
 ある日、なんと、フワフワがあわを出(だ)したのです。それも、おしりから…。
  低学年から



マリオン・アピントン/作 ルイス・スロボドキン/絵 清水眞砂子/訳 瑞雲舎

 デビーのお父(とう)さんは絵(え)かきで、馬(うま)や小(ちい)さな女(おんな)の子(こ)をかいています。デビーが一(いち)ばんすきなのは、お父さんの作(つく)ってくれる紙人形(かみにんぎょう)です。大(おお)きな紙(かみ)をまわしながら、はさみをうごかすと、えんとつがついたすてきな家(いえ)ができました。もう一(いち)どはさみをとると、紙人形ができあがりました。ハンサムなだんなさん、おもいやりのあるおくさん、そして4人(にん)の男(おとこ)の子(こ)と4人の女(おんな)の子(こ)です。お父さんは、この家族(かぞく)の名字(みょうじ)を「カルペパー」ときめました。カルペパー家(け)の人(ひと)びとは、にこにこ全員(ぜんいん)笑顔(えがお)で、デビーの家でくらすことになりました。
 一家(いっか)のいろいろなぼうけんがはじまります。
  中学年から



斉藤 洋/著 森田 みちよ/画 偕成社

 急行列車(きゅうこうれっしゃ)が駅(えき)にとまったとき、すでに夜(よる)がはじまっていました。雪(ゆき)のためしばらく停車(ていしゃ)するのです。おなかがへったフランツは列車を降(お)り、駅(えき)の食堂(しょくどう)で料理(りょうり)をたのみ、ホテルの場所(ばしょ)を聞(き)きました。ウェイターはホテルへ行(い)く目(め)じるしとなる店(みせ)をおしえてくれました。それは「オイレ夫人(ふじん)の深夜画廊(しんやがろう)」という名前(なまえ)で、一階(いっかい)が古本屋(ふるほんや)、二階(にかい)は画廊(がろう)です。ホテルについたフランツは深夜画廊に行ってみました。オーナーのオイレ夫人は「あなたに必要(ひつよう)なものが見(み)つかるといいですね」とフランツに話(はな)しました。  
 もし、あなたがどうしてもほしいものが、この店(みせ)にしか売(う)っていないとしたら…。
大切(たいせつ)な思(おも)い出(で)に出会(であ)うふしぎなお店のお話(はなし)です。
  高学年から