平成29年1月号



平田明子/文 大島妙子/絵 ほるぷ出版

 あさ ビリンちゃんは おなかがすいて めがさめました。おかあさんがいいました。「おもちが ふっているから あさごはんは おもちよ。」ビリンちゃんは そとをみてびっくり。そらから ほんとうに おもちが ふっています。ビリンちゃんは にわに とびだして おもちの はじっこを かじってみました。あたたかくて もっちもち。きいろいつちは きなこもち。チョコレートもちも ありました。おもちは たくさん ふりました。おなかがいっぱいになると みんな おもちであそびます。
  おいしさ たのしさいっぱいのお話(はなし)。
                         えほん



小風さち/文 夏目ちさ/絵 福音館書店

 こぶたのピクルスは、お父(とう)さんから「春(はる)になったら、お母(かあ)さんに赤(あか)ちゃんがうまれるんだ。」といわれ、とてもうれしくなりました。ずっと、おとうとか いもうとがほしかったのです。お父さんとピクルスは、屋根(やね)うら部屋(べや)から、ベッドや お風呂(ふろ)などをだしました。ピクルスもつかったものです。赤(あか)ちゃん用(よう)なので、どれも小(ちい)さなものでした。
 「ぼく、いつのまに大(おお)きくなったんだろう。」ピクルスは、ふしぎにおもいました。やがて雪(ゆき)がふり、そして春(はる)がやってきました。お母さんに、赤ちゃんがうまれました。ふたごの女(おんな)の子(こ)です。ピクルスはお兄(にい)さんになったのです。
  低学年から



高野由里子/編訳 古沢たつお/絵 風濤社

 このよができたころ、どうぶつたちにつよさの矢(や)がさずけられました。一番(いちばん)長(なが)い矢をクーガーが、二番(にばん)目(め)に長い矢をクマがもらい、どうぶつたちは、それぞれのつよさをもらいました。ねぼうしたコヨーテには、一番みじかい矢(や)しかのこっていなく、その矢とともに コヨーテがもらったものは「ずるがしこさ」でした。
 コヨーテは、やみの村(むら)にすんでいましたが、ぼうけんが大(だい)すきでした。ある日(ひ)、山(やま)のはんたいがわの ひかりの村(むら)に行(い)きたくなりました。ひとりで山をのぼり、そっとしのびこんだのです。その村はあかるく まぶしくて、目(め)があけていられないほどでした。
  中学年から



斉藤 洋/作 静山社

 イングランドの森(もり)に、ひとりの娘(むすめ)がいました。ある夜、娘は夢(ゆめ)の中で夢(ゆめ)の魔(ま)という男(おとこ)と出会(であ)い、男(おとこ)の子(こ)を産(う)みます。夢の魔は人間(にんげん)ではなかったため、娘は子どもを森の修道院(しゅうどういん)で育(そだ)ててもらうことにしました。その子の名前(なまえ)はマーリンとつけられ、老修道士(ろうしゅうどうし)の教(おし)えとともに、不思議(ふしぎ)な力(ちから)を持(も)ちながら成長(せいちょう)していきます。やがてマーリンは国(くに)を導(みちび)く大魔法師(だいまほうし)として、他(ほか)の国(くに)の人々(ひとびと)にまで知(し)られることになるのです。
 あたらしい〈アーサー王の世界〉が本になりました。騎士(きし)たちの冒険(ぼうけん)の物語(ものがたり)を、魔法(まほう)とともに楽しんでください。
  高学年から