たかどの ほうこ/さく 福音館書店
おかあさんが あたらしい エプロンを ぬってくれました。みっつもポッケがついています。まあちゃんは おかのうえのはらっぱで おりょうりピクニックをするのです。まあちゃんは エプロンをしめてでかけます。ポッケのいろは あか、きいろ、ピンク。ポッケには おかあさんが あまったきれで ポッケのいろのハンカチをつくってくれました。「すてきな エプロン エプロンロン!」まあちゃんが たのしくうたっていると こざるが あかいハンカチをみつけました。こざるは ハンカチが ほしくなり…。
えほん
A.A.ミルン/ぶん E.H.シェパード/え 石井 桃子/やく 岩波書店
くまのプーが 森(もり)の大(おお)きなカシの木(き)の根(ね)もとに腰(こし)をおろすと 木の てっぺんからブンブンと大きな音(おと)がきこえてきました。プーは その音はミツバチで、そこにはミツがあるとかんがえました。ミツがだいすきなプーは 木にのぼりはじめます。のぼりながら「クマは ほんとにミツがすき ブン!」とうたいました。プーが もうすこしで ミツにとどくところで 木の枝(えだ)にのりました。すると枝がパシン!とおれ プーは下の枝におちてしまったのです。 みんなが大すきなプーさんのあたらしい本です。
低学年から
ポリー・フェイバー/作 クララ・ヴリアミー/絵 松波佐知子/訳 徳間書店
マンゴーは、なんでもできる女(おんな)の子(こ)で、にぎやかな町(まち)にパパといっしょにすんでいました。パパは、いつもいそがしそうでした。マンゴーがとくいなものはたくさんあり、さみしくならないように、いつもなにかを練習(れんしゅう)していました。 ある日、マンゴーが道(みち)をわたろうとしていると、おうだんほどうに小(ちい)さなこぶがありました。こぶは、ぶるぶるふるえているのです。マンゴーは、こぶをやさしくなで「しんぱいしなくてだいじょうぶよ。」とささやきました。こぶが立(た)ちあがると、黒(くろ)と白(しろ)のきれいな動物(どうぶつ)のバクがあらわれました。 マンゴーとバクのバンバンとのたのしいお話(はなし)です。
中学年から
柏葉幸子/作 佐竹美保/絵 講談社
むかし、魔女(まじょ)は幸(しあわ)せだった。朝霧(あさぎり)の国(くに)は、谷(たに)や川(がわ)から霧(きり)があがり、濃(こ)い白(しろ)いベールは国じゅうをおおった。この国に「クモの手」とよばれる魔女がおり、工房(こうぼう)で鎖帷子(くさりかたびら)をつくっていた。クモの手の帷子(かたびら)は「蜘蛛(くも)の帷子(かたびら)」とよび、防具(ぼうぐ)というより美術品(びじゅつひん)のようだった。民(たみ)が大きな戦(いくさ)の恐怖(きょうふ)におびえていた時、男(おとこ)が工房(こうぼう)をたずねてきた。クモの手はむかし所帯(しょたい)をもち、男の子が一人いた。たずねてきた男が「あの子は立派(りっぱ)な騎士(きし)さまで、前線(ぜんせん)で戦(たたか)っている」と話(はな)すと、工房からクモの手は消(き)えた。やがて国(くに)の戦(たたか)いに魔女が参戦(さんせん)した。名(な)をなのらぬ魔女は杖殿(つえどの)とよばれ、どの国もほしがった。魔女の受難(じゅなん)がはじまった。
高学年から
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