平成27年4月号



長野ヒデ子/作 童心社

 赤(あか)ちゃんが うまれたばかりで、あこちゃんのお母(かあ)さんは おおいそがし。そこで、たよりになるのは なんといっても おばあちゃん。おたすけマンになって まごのために がんばります。そんなおばあちゃんにも 赤(あか)ちゃんのころがあったのかなぁ?あこちゃんは おばあちゃんに いつから おばあちゃんになったのか きいてみることにします。
  えほん



島田洋七/文 はたこうしろう/絵 徳間書店

 主人公(しゅじんこう)は小学(しょうがく)二年生(にねんせい)。とつぜん佐賀(さが)のばあちゃんにあずけられることになりました。ばあちゃんの家(いえ)はとてもぼろく、ばあちゃんはとてもびんぼう。だけど、そこぬけに明(あか)るくて、がばい(すごい)人(ひと)です。そして、まいにち少(すこ)しずつ、いろいろなことをおしえてくれたのです。「佐賀(さが)のがばいばあちゃん」から、生(い)きていくための大切(たいせつ)なメッセージがこめられている一冊(いっさつ)です。
  低学年から



富安陽子/作 偕成社

ぼっこくんは、家(いえ)を守(まも)る小(ちい)さい神(かみ)さま。かぎられた人(ひと)にしか見(み)えません。ケイタのおじいちゃんの家(いえ)を120年(ねん)もの間(あいだ)ずっと守(まも)ってきました。しかし、おじいちゃんがなくなってしまい、家(いえ)がとりこわされることに。そこで、ぼっこくんはおぶつだんにかくれて、おじいちゃんのむすこが住(す)むマンションに、移(うつ)り住(す)むことになりました。
  中学年から



片野田斉/著 偕成社

山内(やまうち)きみ江(え)さんは現在(げんざい)80歳(さい)。小学校(しょうがっこう)入学前(にゅうがくまえ)に発病(はつびょう)し、20歳(さい)でハンセン病(びょう)と診断(しんだん)されました。
ハンセン病(びょう)とは、世界(せかい)の歴史上(れきしじょう)最(もっと)もおそれられ、二千年(にせんねん)以上前(いじょうまえ)から差別(さべつ)を受(う)けてきた伝染病(でんせんびょう)。七十年(ななじゅうねん)ほど前(まえ)までは、薬(くすり)もなく、不治(ふじ)の病(やまい)と考(かんが)えられていました。患者(かんじゃ)や家族(かぞく)は「差別(さべつ)」や「偏見(へんけん)」、「いじめ」に苦(くる)しみ、それは、今(いま)なお続(つづ)いているそうです。
この本(ほん)には、きみ江(え)さんの人生(じんせい)が記録(きろく)されています。きみ江(え)さんやその家族(かぞく)が受(う)けてきた、想像(そうぞう)するにたえないつらい体験(たいけん)と病気(びょうき)について正(ただ)しく知(し)ることが、彼女(かのじょ)たちの「名誉(めいよ)回復(かいふく)」につながるという著(ちょ)者(しゃ)の強(つよ)い願(ねが)いが込(こ)められています。
  高学年から