平成27年6月号



村上康成/作 講談社

 ももんがの もんじろうは、いつもひとりぼっち。おにいちゃんも おかあさんも どこかに とんで いくのです。
よるの やみに ブルブル ブルブル。
まだ そらを とんだことが ありません。
ある よる とつぜん すぎの きが ゆれて、かぜが もんじろうを おしました。
ヒュル~!もんじろうは とんでしまったのです。
さあ もんじろうの だいぼうけんが はじまりました!
  えほん



村上しいこ/作 田中六大/絵 WAVE出版

きょう学校(がっこう)で、わにのきよしくんは、しまうまの たかとしくんと、うでずもうの勝負(しょうぶ)をしました。でもまけてしまいました。
たかとしくんは、頭(あたま)がよくて、かっこよくて、やさしくて、クラス一(いち)の人気(にんき)もの。
きよしくんは、たかとしくんに、かてるところがないか、人間(にんげん)のしのぶにたずねました。そして、しのぶを「たいけついいん」に、にんめいしたのです。
こまったしのぶは、やおやさんの、うまのなおとくんに、そうだんしました。そこでかんがえたことは…。
わにのきよしくんと人間のしのぶのおはなしシリーズのあたらしい本です。
  低学年から



小手鞠るい/作 土田義晴/絵 金の星社

 スミレ先生(せんせい)は、きつね音楽教室の先生です。動物(どうぶつ)たちの音階(おんかい)は、ドレミファソラシドではなく、スミレファソラシド。だから、スミレ先生です。みんなは、先生のピアノにあわせて、楽器(がっき)を練習(れんしゅう)しています。
みんなが帰(かえ)った夜(よる)、教室(きょうしつ)ではピアノの音(おと)が聞こえてきました。だれもいないはずなのに、いったい、だれがひいているのでしょう。
ある日、あごひげ館長(かんちょう)のおたんじょうびパーティーをひらくことになりました。みんなは集(あつ)まって相談(そうだん)をしました。
さてパーティーは、うまくいくのでしょうか。
  中学年から



島田和子/作 北住ユキ/絵 新日本出版社

 楠本(くすもと)いねは、日本ではじめて女の人で医者(いしゃ)になった人です。いねのお父さんは、長崎(ながさき)でたくさんの人の命(いのち)を助(たす)けた、オランダ人のシーボルト先生です。
江戸(えど)時代(じだい)に、日本人とオランダ人の両親(りょうしん)のもとに生まれたいね。
赤(あか)い髪(かみ)、青(あお)い目をしたいねが、女の人で、医者になるということは、とても大変(たいへん)なことでした。
この本は、時代(じだい)やたくさんのむずかしいことを乗(の)りこえ、自分(じぶん)の夢(ゆめ)をかなえた四人の女性(じょせい)の物語です。こんなにすごい人がいたことをぜひ知ってください。
  高学年から