平成27年10月号



C・ロジャー・メイダー/作絵 齋藤絵里子/訳 徳間書店

 ねこのダビーは、ふわふわスリッパのおばあさんと くらしています。だいすきな おばあさんと いっしょで しあわせです。
あるひ、おばあさんが ひっこしを することに なりました。いろんなひとが にもつを トラックへ はこんでいきます。にもつが ぜんぶ なくなると、ダビーはひとりきり。
おばあさんは どこへ いったのでしょう?
ダビーは ひっしに トラックを おいかけますが…。
ダビーは だいすきな おばあさんに あえるのでしょうか。
  えほん



福明子/作 小泉るみ子/絵 学研

 ひろむじいさんの口ぐせは、「生(い)きている間(あいだ)に見えるものなんて、まぼろしのようなものだ…」です。だから、ひろむじいさんのお店(みせ)の名前(なまえ)は、『まぼろし写真館(しゃしんかん)』。みんなに最高(さいこう)の写真をとってあげるのが仕事(しごと)です。
ある日、小(ちい)さな男(おとこ)の子が写真館をたずねてきました。おこづかいと、とても古(ふる)い、こわれたカメラを取(と)りだしました。それは天国(てんごく)へいった男の子の父(とう)さんのものでした。
カメラを直(なお)して、ぼくの写真(しゃしん)をとってほしいとたのんだ男の子は…。
ひろむじいさんの写真館でおこるふしぎであったかいお話です。
  低学年から



堀 直子/作 木村いこ/絵 あかね書房

 みわは、空想(くうそう)することが大(だい)すきな4年生です。学校のクラブ活動(かつどう)では、空想(くうそう)クラブがあったら入(はい)りたいと思(おも)ったほどですが、ありませんでした。
みわは調(ちょう)理(り)部(ぶ)に決(き)めました。はじめての活動は、きゅうりのななめ切(ぎ)りです。クラブの名前は調理(ちょうり)同好会(どうこうかい)ですが、部(ぶ)員(いん)は4人と少(すく)なく、クラブの解散(かいさん)の危機(きき)がせまっていたのです。みわは、クラブのピンチに、記(き)念(ねん)祭(さい)で、スイーツの「妖精(ようせい)の国(くに)」を作ることを、さけんでしまいました。
ライブで「妖精の国」をマジパンで出(しゅつ)現(げん)させるのです。4人はみっちり練習をはじめました。
みわたちは、記念祭を成功させることができるのでしょうか。そしてクラブのピンチはすくえるののでしょうか。
  中学年から



神代明/作 (集英社)

 飛(ひ)行(こう)機(き)雲(ぐも)のむかう先に、これからめざすゴールがある。
距(きょ)離(り)にして二十キロ、標(ひょう)高(こう)差(さ)千二百メートルを自(じ)転(てん)車(しゃ)でかけ上(あ)がるのがヒルクライムレースだ。
十三歳(さい)の誕(たん)生(じょう)日(び)の朝、突然(とつぜん)、涼(りょう)太(た)にロードバイクが届(とど)いた。それは医師(いし)をしている忙(いそが)しい父からのプレゼントだった。そしてレースまで申(もう)しこんであったのだ。いつもいない父への不(ふ)満(まん)な気持ちもあり、絶対(ぜったい)にゴールすると決め、レースのスタートに立った涼太。そこには、さまざまな思(おも)いを持(も)って参加(さんか)した選手(せんしゅ)たちがいた。
はたして涼太は、無事(ぶじ)にゴールをむかえることができるのか。
  高学年から