平成28年1月号



たかどのほうこ/作・絵 フレーベル館

 つんつくえんの みんなは あたまに かぶる かさを つくりました。みんなは かさを もって、とおくに ならんだ 15にんの おじぞうさんをめざして ゆきのみちを あるいていきました。さむそうに たっている おじぞうさんたちに かさを かぶせてあげました。
つぎのひ、みんなが まっていると、こめだわらを ひいた おじぞうさんが みえました。ところが おじぞうさんたちは つんつくえんを とおりすぎて どんどん あるいていくのです。
みんなは おおいそぎで おいかけますが…。
  えほん



竹下文子/作 かとうまふみ/絵 小峰書店

 おてんきの いいひに、こうえんに あそびにいったら、 ともだちは ひとりも きていなかった。ねこが 一ぴき、ねているだけ。
ぼくは、そっと そっと ちかづいて てをのばした。そのとき ねこが、ぱちっと めをあけて「さわるなよ ともだちじゃないんだからな」と いった。そして ねこは、にゃんともクラブに はいりたいのかと きいた。ねこの ともだちを にゃんとも というんだ。にんげんの ともだちだったら、にんとも。
ぼくは にゃんともクラブの かいいんに なった。クラブには、たくさんの きそくが あったんだ…。
ねことともだちになるって?みんなの まわりの ねこも きっと にゃんともかも。
とってもたのしいお話です。
  低学年から



新藤悦子/作 平澤朋子/絵 講談社

 ななかまど町(まち)のカフェ[ビーンズ]に、かなめちゃんが、やってきます。「タマムさん、ただいま。」イスにすわり、大きなスプーンにまたがった人形(にんぎょう)に声(こえ)をかけました。人形のタマムさんは、よくしゃべります。でも、その声は、かなめちゃんにしかきこえませんでした。かなめちゃんは、ばあばが急(きゅう)に亡(な)くなって、ぜんぜん笑(わら)わなくなった豆吉(まめきち)じいじのことが気になっていました。タマムさんは、じいじが、ばあばのおかしを食べたがっていると言いました。かなめちゃんは、じいじのために、おかしを作(つく)ることに…。おかし作りはうまくでき、豆吉じいじは笑顔(えがお)になってくれるでしょうか。『手作(てづく)り小路(こうじ)のなかまたち』の続編(ぞくへん)です。
  中学年から



佐藤さとる/作 村上勉/絵 講談社

 小学校三年生のとき、ぼくたちは、木の皮(かわ)からとりもちをつくるため、もちの木をさがしていた。ぼくは、ひとりでさがすことにした。大きな杉林(すぎばやし)に、こんもりした小山(こやま)があり、ついに二本のもちの木を見つけた。ぼくは、何度もひとりで小山へでかけ、夏には夏の、冬には冬の楽(たの)しみ方をした。
ある日、落(お)ちていた赤いくつの中に、動(うご)いているものを見つけた。それは小指(こゆび)ほどしかない小さな人が、ぼくに向かって、かわいい手をふっていたんだ。それは…。
新しいイラストでコロボックル物語ができました。だれも知らない小さな国の世界へようこそ!
  高学年から