平成28年2月号



沼田正子/文・絵 福音館書店

 むかし おおきなみやこの はじっこのちいさな いえに みんなでくらしていました。
とうさんは まいにち しごとにいくとちゅう かんのんさまに おいのりをして でかけます。
あるよる とうさんは しごとのかえりに ようかいの ぎょうれつにであい、おににつかまってしまいました。おにが とうさんを たべようとしたそのときです。   
おには「せんこうの においがする」と、とうさんを ほうりだし、つばをはきかけました。
おにのつばを かけられた とうさんは だれにも すがたが みえず こえも きこえなく  なっていたのです。
  えほん



竹下文子/作 こばようこ/絵 すずき出版

 あるくにに、王子(おうじ)さまが生(う)まれました。
おしろの人たちは、みんな王子さまのおたんじょうをよろこびました。王子さまが生(う)まれて、七日(なのか)めのよる、ぽうっと ひかる玉(たま)が三つ、とびこんできて、ゆりかごのふちにとまると、三人(さんにん)の小(ちい)さな人(ひと)のすがたにかわりました。森(もり)にすむ ようせいたちが、王子さまに おくりものをするためにきたのです。ようせいは 王子さまが 一生(いっしょう)おいしいものがたべられるよう ぎんいろのスプーンを おとしていきました。
 王子さまは「スプーン王子」とよばれるようになりました。あるとき 王子さまは 山(やま)へわるいりゅうをやっつけにむかいます。であったのは さんびきのりゅうでした。
  低学年から



きむらゆういち/作 サトウユカ/絵 講談社

 翔太(しょうた)は、ネコのノンピが元気(げんき)がなかったので、一人で動物病院(どうぶつびょういん)へしんさつに行(い)くことにした。ドキドキしながら中に入(はい)ると、若(わか)いお医者(いしゃ)さんが立(た)っていた。ノンピが不安(ふあん)になるまえに、テキパキ進(すす)み、薬(くすり)と新(あたら)しいえさをもらって帰(かえ)った。小さいころから動物好(ず)きだった翔太は、先生(せんせい)は動物の気持ちがよくわかっていて、すごいと思った。    
 日曜日(にちようび)、先生が犬(いぬ)をつれて公園(こうえん)にいた。翔太は、先生がなぜ獣医になろうと思ったのかを聞(き)いた。
ある日、病院に行くと先生が休(やす)んでいて…。
獣医さんの仕事(しごと)のまめちしきつきのお話。動物のお医者さんってスゴイよ!
  中学年から



高楼方子/作 千葉史子/絵 ポプラ社

 ニレの木の下で出会った5年生の転校生(てんこうせい)、モカとモモ、そして4年生のカンタ。水色のチラシのさそいで集(あつ)まりましたが、場所(ばしょ)をまちがえて、木の後(うし)ろの児童館(じどうかん)でとり残(のこ)されてしまいました。ぐうぜん出会(であ)った3人は、町の壁新聞(かべしんぶん)を作(つく)ることにします。町のことを知らないモカとモモに、カンタは助手(じょしゅ)になると言いました。「モモモ館(かん)」、これが壁新聞の名前(なまえ)です。モモモ館には、大きな屋根(やね)とたくさんの窓(まど)があり、書(か)きたいことを記事(きじ)にします。気づくとみんな壁新聞作りに夢中(むちゅう)になっていました。そして、いろいろな事件(じけん)が3人をまっていたのです。
  高学年から