如月 かずさ/著 講談社
偶然、駅の近くで見かけた同級生の久瀬。彼は休み時間も熱心に勉強し、常に学年トップの成績を保っています。そんな普段の彼とは服装も髪の色も全く違い、メイクをして性別さえ変わっているかのような姿にナオは驚きを隠せません。
ある日、久瀬は自分が変身するところをナオに見せてくれることに。そして、それをきっかけにファッションにもメイクにも興味がなかったナオの心が少しずつ変化していきます。
『彼の名はウォルター』
エミリー・ロッダ/著 あすなろ書房
遠足の途中、乗っていたバスが故障したため、クラスのほとんどの生徒たちは歩いて目的地に向かっていきました。今にも嵐がやってきそうな天候で、現場に残ったフィオーリ先生と4人の生徒は近くの古い屋敷で一晩を過ごすことになったのです。電気はつくものの、とても不気味な雰囲気のその屋敷で彼らは古い本を見つけます。本のタイトルは『彼の名はウォルター』。彼らがその本を読み進めていくと不思議なことが起こり始めます…。
『〈人それぞれ〉がさみしい』
石田光規/著 筑摩書房
最近よく耳にする言葉「多様性」。「人それぞれ」と言うけれど…?個々の違いを尊重し、人と関わらなくてよい社会が出来つつある現代。人付き合いについて壁を感じながら、どう向き合っていくのかを考えさせられます。「人とつながっていなければならない。でも他人にふみ込んでほしくないテリトリーがある」と思っている人、あなただけではありません。実はそんな考えを持つ人は少なくないようです。
『旭川商業高校吹奏楽部のキセキ』
オザワ部長/著 Gakken
「正直…もう頑張れない。」コロナ禍での部活動自粛。目標にしていたコンクールの中止が決まり、「何を目指せばいいのか」とつぶやいた先輩。
抜群のパフォーマンスで有名な「旭商吹部(きょくしょうすいぶ)」こと、北海道旭川商業高校吹奏楽部。部員たちと定年を控えた熱血顧問佐藤先生との「夜明け」の物語です。全国大会出場の誤報ハプニングからの奇跡!人の心を打つ彼らの素晴らしい演奏は、たくさんの人を動かします。改めて「音楽の力」のすばらしさを感じる1冊です。
『生き抜くための ご飯の作り方』
河出書房新社/編 河出書房新社
「食べることは生きること」。私たちの身体は食べたものから出来ています。ですから、何をどんなふうに食べるかは生きていくために最も重要です。もし、日々のコンディションに合わせて自分で食事を作ることができたら…。それがまさに「生きる力」です。この本では16人の料理に関わるプロが、悩みに応じたレシピとコラムを紹介しています。あなたの今の身体が欲しがるメニューが見つかるかもしれません。