新(あたら)しい学校(がっこう)に転入(てんにゅう)したミケは、6年生。前(まえ)の学校の友達(ともだち)を思い出(おもいだ)しながら、いまいちなじめない日々(ひび)を過(す)ごしている。そんな時(とき)、同級生(どうきゅうせい)の大河(たいが)からひみつの店(みせ)があると案内(あんない)されて行(い)ってみると、ふしぎな魔法使い(まほうつかい)が住(す)んでいた。子どもの思い出をあずかるという。となりのクラスの夕紀(ゆうき)という女の子(おんなのこ)がいつも来(き)ていた。
ある時、前の学校の友達からメールがとどいたのに、ミケはなんだか突き放(つきはな)された気(き)がして、思い出をあずけようとお店まで向(む)かった。ところが、魔法使いはお店にはいなくて、大きな箱(はこ)をかかえて、ひとり入江(いりえ)にたたずんでいた。