アフリカの空(そら)をおおう雲(くも)の上(うえ)に大(おお)きな竜(りゅう)と小(ちい)さな竜(りゅう)がいます。大きな竜(りゅう)はお父(とう)さん、小さな竜(りゅう)は息子(むすこ)のドラドラ、遠(とお)くにある竜(りゅう)の国(くに)から雨(あめ)をふらせるためにやってきました。竜(りゅう)の国(くに)に帰(かえ)るまえにお父さんは「自分(じぶん)の力(ちから)だけで雨(あめ)をふらせてみろ」とドラドラに命(めい)じます。お父さんは雨をふらせるのが得意(とくい)で一番(いちばん)の成績(せいせき)でしたが、ドラドラはふらせることができません。
大昔(おおむかし)、アフリカに雨をふらせた伝説(でんせつ)の青(あお)と赤(あか)の竜(りゅう)が今(いま)も姿(すがた)を変(か)えてアフリカにいるのです。お父さんも同(おな)じようにすごい竜(りゅう)です。雨をふらせることができないドラドラは…。