人(ひと)の失敗(しっぱい)を笑(わら)うおねえちゃんにギャフンと言(い)わせたい依央里(いおり)とクラスの問題児(もんだいじ)、空我(くうが)に注意(ちゅうい)したことで仕返(しかえ)しされている佳蓮(かれん)。
ある日、二人(ふたり)は空き地(あきち)におじぞうさんが立(た)っているのを見(み)つけた。おじぞうさんのまわりには、タヌキのおきものたちがとりかこんでいて、立て札(たてふだ)には『こらしめじぞう』と書(か)かれている。ちょっぴりムカつく相手(あいて)の名前(なまえ)をとなえると、自分(じぶん)のかわりにこらしめてくれるおじぞうさんらしい。二人が名(な)をとなえると、地(ち)をはうような気味の悪(きみのわる)い声(こえ)がして…。