学校(がっこう)の備品室(びひんしつ)のとびらの前(まえ)に、ころがっていたえんぴつをひろったエリカ。けれど、このえんぴつ、古(ふる)いものにつくという、つくも神(がみ)だった。「おれさまを使(つか)ってテストをうけたら、ぜったい百点(ひゃくてん)がとれる」といっているので学校へつれていくと、わり算(ざん)の復習(ふくしゅう)で答(こた)えあわせをしたら全問正解(ぜんもんせいかい)。宿題(しゅくだい)もとってもラクチン!こうして、わたしとつくも神の奇妙(きみょう)な生活(せいかつ)がはじまったが、なにしろ、うるさすぎる。いつだってそばにいてペラペラしゃべるから、同(おな)じクラスのリカオやチュータから、えんぴつに話(はな)しかけてるといわれてしまい…。