みんなのぶっくんが行く! 5コース編※
※二里町・立花町・脇田町方面
「オーライ、オーライ!」と、元気に声をかけてもらって、自動車図書館「ぶっくん」の朝は始まります。市内各地の保育園や学校、事業所などを巡回して、そこで待つ市民に本を届けるのです。
その日、二里小学校では、返す本を用意した子ども達が今か今かといった様子で待っていました。好きな本を選んだ後、司書のお手伝いをしながら楽しそうに本を抱える子ども達の笑顔が印象的でした。
みなみ保育園では、年長さんと年中さんに向けた読み語りから始まります。「モーモちゃんが描いてあるぶっくんは何号車?」との問いかけに、子どもたちは嬉しそうに「2号車!」と答えてくれました。
ケアセンターくちいしでは、デイサービスを利用している方のためにセンターの職員さんが本を選びます。ぶっくんの巡回についてお尋ねすると、「利用者の方がすごく楽しみにしている」、「脳トレシリーズがデイサービスのレクリエーションにとても役立っている」、「ぶっくんの司書に借りたい本について要望したら、すぐに応えてくれて嬉しかった」と語ってもらいました。
自動車図書館「ぶっくん」は、市域が広い伊万里市において、図書館までなかなか足が運べない人のために69ステーションを2台で交互に巡回しています。巡回先から帰ってきたぶっくんは、返却本の整頓やリクエストされた本の準備などをして次の日に備えます。
そうしてまた、元気にみなさんの待つ町へ向かうのです。
『ひまわりカフェ』と図書館 伊万里地区認知症の人とその家族の会
「ひまわり会」代表 黒川 憲一
認知症の人やその家族が、「本音で話せる場」「同じ悩みを分かち合う場」「安心してひと時を過ごせる場」として、数年前から全国各地で「認知症カフェ」がオープンしています。
伊万里地区でも、認知症の人とその家族で構成する「ひまわり会」が中心となって、2016年11月に『ひまわりカフェ』をオープンしました。当初は市民交流プラザでの開催でしたが、2017年9月から毎月第4日曜日に、市民図書館内の福祉喫茶「あおぞら」で開催するようになりました。
「あおぞら」は、「伊万里市手をつなぐ育成会」が、ハンディキャップを持った人達の社会参加の場として図書館内に開設・運営されている喫茶コーナーです。『ひまわりカフェ』の際にも開店していただいています。
カフェでは、ミニ講座での勉強や簡単な運動などした後、「あおぞら」でゲームに興じ、また近況報告・悩み相談などの語り合いで、楽しく過ごしています。
まだまだ試行錯誤をしながらの運営ですが、まずは認知症の人やその家族が安心して気軽に参加でき、医療・介護の専門家の方やボランティアの皆さん、地域で支えていただく市民の皆さんとの繋がりが出来ることを目指していきたいと思っています。
市民の皆さんが図書館に来られた折にはお立ち寄りいただき、認知症やその介護についての理解を深めてもらえれば幸いです。
また、数年前から市民図書館の杉原館長も超高齢化社会における図書館のあり方や認知症への理解等を課題として認識され、その一環として、毎年のアルツハイマー月間には認知症関連の本の企画展示をすることで、来館者への啓発を図っていただいています。
今後も「ひまわり会」は『ひまわりカフェ』の運営を通して、図書館という場を利用した市民間の交流を進めていきたいと思います。
伊万里市で取り組んでいる家庭読書の一環である「うちどく(家読)」の活動を佐賀県内に広めるため、10月12日(土)に「佐賀うちどくフェスティバルin嬉野」が開催されました。第7回となった今年は、嬉野市社会文化会館「リバティ」を会場として、市内外から約250名が集まりました。まず、家読テーマソング『こころつないで –read and talk-』のメロディに合わせて、過去のうちどくフェスティバルの様子を写真で振り返りました。
嬉野市におけるうちどくの事例発表では、小学校での「リレーうちどく」やPTAによる紙芝居の実演、ボランティアによるお話し会などが紹介されました。メインとなる基調講演では数々の絵本や児童書を手掛けられているくすのきしげのりさんが登場。「一人ひとりがみんなたいせつ」という演題で語られました。途中で自分の作品を自ら読み語りするなど、約90分間の講演で聴衆を魅了しました。来年度は小城市での開催も計画されており、佐賀県内でもうちどくの輪が広がってきています。
自分の手で作った作品を、図書館で披露してみませんか?図書館の本を見て作った作品なら、ジャンルは問いません。
あなたの力作をお待ちしています!
・募集期間:令和元年11月1日(金)~令和2年1月19日(日)
・応募資格:市民図書館を利用している高校生以上の方
・応募方法:市民図書館 中央デスクまで直接お持ちください
・展示期間:令和2年2月1日(土)~2月29日(土)
・展示方法:作品と創作の元となった本を並べて展示します
・作品内容:編み物、パッチワーク、布の小物、編みかご、木工作品、革細工、折り紙等、図書館の本を見て作った作品であれば、何でも可(1作品につき、60センチ四方程度に収まるものに限ります)。