『ヒトは120歳まで生きられるのか』 | 『お寺の掲示板』 | |
田原 総一朗/著 文藝春秋 以前に比べると日本人の平均寿命は伸びてきています。果たして、ヒトはどのくらい生きることができるのか?誰しもそんな疑問を一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。 著者は1980年以降、遺伝子の問題に目を向け、生命科学の最前線にいる研究者たちを取材してきました。遺伝子組み換え、iPS細胞、ゲノム編集など、技術は日進月歩。今後ますます発展していくことでしょう。 どんな未来が待ち受けているのか、そして、人間はどこまで変わっていくのか、気になりませんか? (R.K)
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江田 智昭/著 新潮社 全国各地のお寺の門前にある掲示板が今、「インパクトがあり面白い」とひそかに注目されています。お寺から檀家の人たちに伝えたい思いがつまった掲示板。そこに記された標語の傑作を集めました。 「ばれているぜ」の一言には、思わずドキッとさせられ、「NO ご先祖,NO LIFE」になるほどと感心してしまいます。そして、世界中の著名人の心に残る言葉も教えてくれます。じんわりと私たちの心に仏教の教えが伝わってきます。 (A.U)
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『夏服を着た恋人たち』 | ||
古野 まほろ/著 講談社 学校の屋上で吹奏楽部の仲間5人が七夕まつりを楽しんでいたところに起こる謎の爆発。わけがわからぬままの部員の目に映ったのは、仲間の一人、部長の見るも無残な姿でした。なんと爆発の原因は未来からやってきたタイムマシンの誤作動。タイムマシンに乗ってきた未来人とともに、部員は部長の死をなかったことにするために過去に戻ります。ですが過去を書き換えようとタイムリープを繰り返す度に犠牲者が増えてしまうことに。果たして、部員が5人そろった未来にたどりつくことはできるのか。 話が緻密に絡まりあっていて、メモをとりながら読みたくなってしまいます。 (Y.M)
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小路 幸也/著 祥伝社 夏真っ盛りのある日、東楽観寺前交番に匿名で通報が入ります。それは、隣町に建つ高層マンションの一室が、暴力団の事務所になっているのではないかという内容でした。宇田巡査は、マンションの管理人から話を聞きますが「そういった人物の出入りは見たことがない」と言われます。一方、市役所職員である楢島は帰宅途中、行方不明になっていた大学時代の友人を見掛け、思わず走り出し、大声で名前を叫びますが…。 “東楽観寺”前の交番に配属になって3年目を迎える宇田巡査と、凄ワザを持つ個性豊かな仲間たちが町で起こる数々の事件に挑むシリーズの第3弾です。 (Y.U)
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『夫が知らない家事リスト』 | 『平成が終わったら テレビからいなくなっていたものたち』 |
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野々村 友紀子/著 双葉社 世の中には「名もなき家事」が多数存在することをご存知でしょうか。 シャンプーの詰め替え、トイレットペーパーの補充、郵便物の仕分けなど、誰にでもできるのに見逃されがちな家事。しかし、家事に終わりはありません。名もなき多くの家事は、筆者曰くなんと211項目もあるとのこと。一つでもおろそかにすると生活をする上で困ったことになります。 家事は自分がやるべき事と思い、必死にこなしてきた筆者ですが、自身の仕事の忙しさと相まって困った挙句、211項目の家事リストを夫に見せてみました。さて、夫の反応は…? 家事を一人で担っている皆さま、「楽しい家庭づくり」の一助になる一冊です。 (A.M)
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堀井 憲一郎/著 東京ニュース通信社 元号が令和に変わり半年ほど経ちました。令和という言葉、文字がだんだんと身近になり生活にも溶け込んできたように感じます。それと同時に、昭和、平成の存在は薄れつつあります。そして、時代の流れはテレビの世界にも変化をもたらしています。 コラムニストの著者は、80年代後半にテレビに関するコラムを連載していました。当時の記事と現在のテレビ事情を比較し、テレビを通して改めて昭和から平成の終わりを検証しています。 ユーモアを交えて書かれた文面でありながら、徹底的に調査して書くという著者の姿勢が現れていて、納得させられる部分が多数あります。 (Y.O)
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