秋祭りのシーズンを迎えますが、残念なことに今年も中止や縮小を余儀なくされている所が多いようです。非日常の演出で、連帯感や自己存在感を味わえる祭りは、地域にとっても個人にとっても欠かせない行事です。
参加できない時には、祭りの由来を辿りながら、郷土の歴史に触れてみてはいかがですか。どの図書館にも郷土資料のコーナーがあり、地域のシンクタンクとして必要な情報が収集されています。
伊万里市民図書館では、「歴史と風土」「文化をつくる」「自然と産業」「社会をつくる」といった4つのテーマで分類しています。貴重な資料もご利用できますので、図書館員にお尋ねください。図書館の郷土資料は、地域文化のバロメーターなのです。(館長 鴻上哲也)
<佐賀新聞 令和3年10月4日付「いすの木のもとで」より>