『山の神々と修験道』 | |
鎌田 東二/著 青春出版社 山岳を信仰対象とし、山で修行する「修験道」。雄大な自然の中に身体ひとつで入り、ひたすら厳しい修行に臨む修験者の姿に圧倒されます。 日本のシンボルである富士山も修験道のひとつです。太古の昔は「遥拝(遠くから仰ぎ見て信仰する)」が主でしたが、平安後期、末代上人が数百度の登山の後、大日寺を建立したことをきっかけに「登拝(御神徳を拝しながらの登山)」が広まり、現代にも続く修行となりました。 修験道の隆盛、明治政府からの弾圧、そして再興にいたるまで、修験道の歴史を辿ります。 (A.K)
|
|
『日のことこと』 | |
高山 なおみ/著 信陽堂 (Y.M)
|
|
『裁判員17人の声』 | |
牧野 茂、大城 聡、裁判員経験者ネットワーク/編著 旬報社 2009年に始まった裁判員裁判。裁判員を務めた人数は2023年12月末時点で12万人以上にのぼります。それだけの人が経験しているのに、実際に裁判員になった人の経験談って、聞いたことありますか? この本は、突然裁判員に選ばれた一般市民17人の経験談を集めたものです。心理的負担から不眠になったり、守秘義務で誰にも話せないことにもどかしさを感じたり…。それでも、裁判を終えた後の達成感はひとしおのようです。 経験者が「よい経験」と感じた割合が96%を超えるという裁判員裁判。私たちの誰もが選ばれる可能性のあるこの制度について、経験者たちの生の声を聞いてみましょう。 (S.S)
|
|
『盲導犬と地球を歩く』 | |
内田 素子/著 自然食通信社 自身の体験をもとに盲導犬ベルナとの日常を描いた『ベルナのしっぽ』が反響を呼び、注目の人となった郡司ななえさん。子どもの頃から旅好きだったけれど、27歳で視力を失ってから旅する楽しさを忘れていました。2010年、4番目の盲導犬ウランと世界を旅したいと夢を描き、10年間で9か国を巡りました。バイタリティ溢れるななえさんの旅仲間が「うっちゃん」の愛称の著者とその友人の「かんべさん」。そしてななえさんの大切なパートナーの盲導犬たち。これまでの世界各地での貴重な体験や、スリリングな出来事が綴られた本書。3人組にさらなる仲間が加わった旅の様子は笑いがあふれ、読み手も一緒に旅を楽しんでいる気分にさせてくれます。 (Y.O)
|
|
『エンジェルはそばにいる』 | |
フジコ・ヘミング/著 双葉社 (A.S)
|
|
『銀色のステイヤー』 | |
河崎 秋子/著 KADOKAWA 北海道のとある牧場で生まれ、「幻の三冠馬」と揶揄される馬を父に持つシルバーファーン。身体能力は高いものの、性格の難しさに牧場長の俊二は頭を抱えていました。そんなシルバーファーンと、取り巻く人々との絆を描いた小説です。 架空の物語でありながら、実在するレースや実際に活躍した競走馬の名も登場します。また競馬にかかわる仕事について、専門用語も説明されており、競馬好きの人はもちろん、競馬に興味をもっている人、競馬に詳しくない人でも気軽に手に取ってもらえる一冊です。 (M.S/J)
|