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おすすめの本


No.606 平成29年6月


 『ピエロがいる街』『サラリーマン川柳
なっとく傑作選30回記念版』
 横関 大/著 講談社NHK出版/編 NHK出版
 静岡県兜市は今、市政始まって以来の財政難に陥っています。そんな街の市長は「開かれた市政、会いに行ける市長」をスローガンに当選した女性。一方、やりたいことが見つからず就職活動にもいまひとつ精が出ない大学生の前に、人々の願いを叶えてくれるというピエロが現れ、助手になるよう誘われたのです。
 街では今日も困難なことが起こっています。市長もピエロもそれぞれに街の危機に立ち向かいます。
 (R.K)


 1987年に募集を開始した、サラリーマン川柳。
 ニュースにも必ず取り上げられる日本の季節の風物詩となっています。そんな『サラ川』も今回で30周年を迎えました。
 栄えある1位となった「ゆとりでしょ そういうあなたは バブルでしょ」をはじめ、見事に日本の世相を反映したクスリと笑える川柳が目白押しです。
 今回は30周年記念号で、過去の作品も掲載され、いつも以上にたのしめる1冊です。
 (A.U)



『ご本、出しときますね?』 『ガーデン』
BSジャパン・若林 正恭/編 ポプラ社千早 茜/著 文藝春秋
 読書好き芸人としてしられるオードリー若林正恭さんが司会を務め、小説家たちとトークする文筆系バラエティ番組が書籍化されたものです。
 第一線で活躍する人気小説家たちによる面白く深い話で、誰も知らなかった小説家の素顔に迫るとともに作家のおすすめの本を紹介しています。普段読書をする習慣がない方でも、小説家の事を知れば知るほど、彼らの本を読みたくなってくるかもしれません。読書好きな方にとっては、より読書欲をかきたてられる一冊です。
(T.O)


 雑誌の出版社で働いている羽野。幼少時代を外国で過ごした帰国子女だ。仕事ができて、周りの女性が集まってくるが、羽野はどうしても女性に興味が持てないという。なんと羽野が興味のあるモノは植物だ。自宅では沢山の緑や花と共に生活している。なぜ、植物にしか興味がないのだろうか。それは幼少時代を過ごした国で、ほとんどの時間を庭の緑の楽園で過ごしていたからだ。日本に帰ってきてからも、幼少期の記憶が今も羽野を苦しめている。
 人生のターニングポイントを探しながら、どんな女性と出会い、そして羽野は、植物以外の何かを愛することが出来るのだろうか。
(M.T)


『日本の優れたサービス』 『ハッチとマーロウ』
松井 拓己・樋口 陽平/著  生産性出版 青山 七恵/著 小学館
 現在、日本のGDPと雇用の7割超はサービス産業が生み出しています。
 そんな中、平成27年度に第1回の「日本サービス大賞」が発表されました。これは日本の企業の中でも優れたサービスを提供しているところを表彰したものです。この表彰を通じてサービス事業者の士気向上や切磋琢磨を促し、産業界をさらに活性化することで、日本経済全体を底上げすることをねらいとしています。
  最優秀賞である内閣総理大臣賞に選ばれたのはJR九州の「ななつ星in九州」。他にも様々な業種の企業が入賞しています。
 では、これらの企業はどのようなサービスを展開しているのでしょうか。この本では、6つのポイントに沿って、優れたサービスの秘密を解きほぐしながら紹介しています。
 (K.S)


 12月31日、ハッチとマーロウの双子の11歳の誕生日。バースデーケーキを前に、ママが突然驚くことを宣言します。
 「今日でママは大人を卒業します。そして、2人は子供を卒業して、大人になります。」と言うと、2人が楽しみにしていたローソクの火を吹き消してしました。
 そして、翌日ママは本当に朝の準備をしておらず、朝食の心配からする2人でした。でも、食事の準備以外にも大人がすることは盛りだくさんです。
 突然大人にされた2人は、これからどんな経験を積んでいくのでしょうか。そして、突然変な宣言をしたママの真意とは一体何だったのでしょうか?
 (Y.E)

 

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