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おすすめの本


No.623 平成30年2月


『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで~万両百貨店 外商部奇譚』『イップス』
真梨 幸子/著 幻冬舎澤宮 優/著 角川書店
 デパートの外商部。上得意のお客様の所まで出向き、あらゆる要望に応えます。万両百貨店一と言われ、殺人以外はどんな要望でも必ずなしとげると豪語する、外商部のエース、大塚佐恵子。
 彼女の元には今日も様々な要望がお客様から寄せられてきます。「自分の好きな俳優にタニマチを見つけてほしい」「自分の娘に社会経験をさせてほしい」など、時にはお客様の話し相手にもなりながら、要望に的確に応えなければなりません。各種要望に敏腕外商の大塚佐恵子はどうやって対応していくのでしょうか?
 (A.U)


 イップスとは、精神的な原因などによって突然起こる運動障害のことです。何かのきっかけで自分の思い通りのプレーができなくなるそうです。野球選手であれば送球できなくなったり、ゴルファーであれば腕が固まってパットが打てなくなることもあります。罹患する原因も分からず、決定的な治療法もまだ確立されていないとのことです。
 この本には、イップスを体験したアスリート5人の記録が綴られています。彼らは試練をどのように克服してきたのでしょうか。いつ、誰にでも発症する可能性のあるイップスについて、まずは知ることから始めませんか。
 (R.K)


『のりものづくし』『上品の壁~人間の器と奥行き~』
池澤 夏樹/著 中央公論新社社佐高 信/著 七つ森書館
 芥川賞作家・池澤夏樹が贈る乗り物エッセイ集です。引っ越しのために帯広-東京間1,200kmを大移動した6歳の頃から、動くことが癖になったと語る著者。
 日本国内のみならず、ギリシャやハワイでの思い出も事細かに記されています。登山電車、熱気球、エレベーター、馬などなど、様々な乗り物に向き合ってきた著者の記録です。
 (S.S)

 「品格」という言葉は、人柄をあらわす言葉としてよく使われます。
 上品という言葉はいい意味でつかわれる事が多い言葉ですが、著者は「上品ぶって、壁をぶちやぶらないと真実は見えてこない」と訴えます。
 過去から現在まで活躍中の政治家や評論家たちは、著者にとって「上品の壁」をぶちやぶった魅力的なリーダーなのでしょうか?
 これからの日本を支える、著者が考える理想とするリーダー像とはどのようなものなのでしょうか?
 (A.U)


 『純忠 日本で最初にキリシタン大名になった男』 『語彙力がないまま社会人になってしまった人 超「基礎」編』
 本田 不二雄/著 駒草出版 山口 謡司/著 ワニブックス
 「大村を頼む」6歳で大村藩主の養子となる忠純に父が言った言葉。彼は生涯この言葉を胸に大村藩を守るという強い信念のもと、戦国時代には珍しく領土防衛に専念し、領土拡大は望まなかった。
 しかし、この強い信念を持った忠純がキリスト教の信者となり、教義を深く知ったとき、誰もが驚く行動に出る。「唯一ゼウスの信仰」「偶像崇拝の禁止」、この教えのとおり彼は領内全ての他宗教の像を破壊し、社寺仏閣を焼き払ったうえ、領民全てをキリスト教へ改宗させたのだ。
 これは日本で最初にキリシタン大名になり、日本にキリストの国を作ろうとした男の物語。
 (Y.E)


 「最近の若者は言葉の使い方がおかしい」などお叱りを受けたことのある方、いらっしゃいませんか?「はいはい」と受け流している方は、大きな損をしているかもしれませんよ。言葉の伝え方ひとつで、良くも悪くもあなたの評価を下されると筆者は述べています。
 本著は、一年前に出版された『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』の続編で、より基礎的な言葉が紹介されています。
 社会でよく使われる言葉を一つずつ成り立ちから適切な使い方まで詳しく解説されており、新社会人の方、今更誰にも聞けないという方、必見の一冊です。
 (H.F)


 

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