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おすすめの本


No.625 平成30年3月


 『問題児 三木谷浩史の育ち方』 『今の科学でここまでわかった世界の謎99』
 山川 健一/著 幻冬舎 日経ナショナルジオグラフィック社
 楽天の三木谷社長といえばエリートのイメージがありますが、先ずこの本の背表紙を見てあれっと驚きます。5段階評価で2と3ばかりの通信簿が載っているのです。中学2年生にして、煙草を吸い、麻雀、競馬やパチンコに明け暮れ、ほとんど勉強していなかったそうです。そんな息子を両親は叱ることなく、本人の自主性を尊重し続けたのです。
 今は亡き三木谷の父親へのインタビューを交え、三木谷の半生と現在の思いを綴っています。
 (N.K)


  科学も発展し、現在は人工知能さえも私達の身近な存在となってきていますが、世界には科学を使ってもいまだに解明されていない謎がたくさん残されています。それは、古代文明が残した謎や、超常現象と呼ばれるものなど多種多様です。
 この本では、世界中で今も謎と言われている事にはどんなものがあり、その謎がどれだけ解明されているのかを写真やイラストを使いながら紹介しています。幅広い年齢の読者が楽しめる一冊です。
 (A.U)


『桜の科学 日本の「サクラ」は10種だけ?新しい事実、知られざる由来とは』  『未完の巡礼』
勝木 俊雄/著 SBクリエイティブ 神長 幹雄/著 山と渓谷社
 桜は春が近づくと、蕾を膨らませ美しい花を広げていきます。毎年目にする桜ですが、何故こんなにも心惹かれるのでしょうか?
 本著では生物学としての「サクラ」と日本文化としての「桜」について述べています。カラー写真が挿し込まれており、様々な種類の桜を楽しみながら更に深く桜について知ることができます。50のトピックスにまとめられており、サクラの生態や“染井吉野”の真実、小説や詩、絵画などの文化的資料に日本文化としてどう表現されているのかなど、桜の新しい一面を知ることができます。
 (H.F)


  山岳雑誌を多数発行している山と渓谷社で編集者として多くの登山家たちと交流があった著者。
 この本では、冒険家・植村直己、写真家・星野道夫など6人の「冒険者」を取り上げています。そして、彼らが成し遂げた冒険の数々を称え、著者自ら彼らの足跡をたどるため「巡礼」の旅をし、思い出を振り返っています。彼らはエベレストやヒマラヤなどの極地に挑み、命を落とした6人です。そのうちの4人は偶然にも43歳で亡くなっています。
 未知への憧れと人一倍強い挑戦する気持ちを持ち続けた6人。志半ばで命を落とした彼らに対する著者の敬愛の念が伝わってきます。
 (R.K)


『いのちがけ 加賀百万石の礎』 『楽器博士 佐伯茂樹がガイドするオーケストラ 楽器の仕組みとルーツ』
砂原 浩太朗/著 講談社  音楽の友/編 音楽之友社
 加賀100万石の藩主、前田利家。彼は若い頃、戦場で「槍の又左」の異名を轟かせ、後に豊臣家五大老の一人として政治に大きな影響力を持つことになる。
 そして、利家が若いころからずっと側に仕え続けた男がいた。名前を村井長頼という。利家が参戦した桶狭間、長篠、賤ヶ岳と名だたる激戦を共に駆け抜け、何度となく危機を救った忠義の男。 
 織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康へと目まぐるしく変わりゆく戦国時代の中で、常に利家を命がけで支え続け、加賀100万石の礎を築いた男の物語。
 (Y.E)


  「コントラバスには4弦のものと5弦のものがある。」「マリンバとシロフォンの違いは…。」「ヴァイオリンの弓は昔と今でどこが違う?」など疑問に答える形でオーケストラで使用される楽器の特徴や成り立ちを紹介します。
 ルネサンス時代から現代まで、時代と共に形や素材を変えてきた楽器の数々。みんなが知っているあの楽器の意外な歴史や、こんな楽器もあるんだという驚きのものまで紹介されています。さらに、演奏者の手の動きや演奏途中で楽器を持ち替える理由など、コンサートを聴きに行ったときにより楽しめる情報が満載です。
 (Y.M)


 

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