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おすすめの本
 

No.641 平成30年11月

『まぁちんぐ! 吹部! #2

NORTH北へ

 赤澤 竜也/著  KADOKAWA

 

 前作『吹部!』では、廃部寸前の吹奏楽部が新しい顧問を迎えて見事に復活。コンクールでは金賞を受賞しました。続編となる本作では進級して新入生を迎えた吹奏楽部が、歩きながら楽器を演奏し、演奏と演技の美しさを競うマーチングに挑戦します。

 マーチングの動きを指導するのは新しく副顧問となった女性の体育教師。音楽が専門ではないのに、歩き方や立ちポーズにはやたらと詳しく、部員を厳しく指導します。すると、座って演奏する吹奏楽コンクールで全国大会を目指す顧問と、副顧問が指導のやり方で反発。部員もバラバラになってしまいます。さて、このピンチを乗り越え、吹奏楽とマーチングの両方で全国大会出場を勝ち抜けることができるのでしょうか。

                 (K.S)

 スコット・ジュレク/著  NHK出版

 

 北米アパラチアン・トレイルは全長3,500キロに及ぶ登山道です。ウルトラマラソンで過去にいくつもの新記録を打ち立てた伝説のランナー、スコト・ジュレクはこのルートの最速踏破に挑みました。一日平均約80キロを45日間走り続けるという計画でしたが、7日目に重度の肉離れを起こし、膝は激しく炎症を起こし一歩ごとに激痛が走ります。そんな状態で彼は何を考え進み続けたのか。そもそも、なぜこんな無謀な挑戦をするのか。戦いを終えた彼の回想録は、一人のアスリートの生き方を綴った伝記でもあり、生きる意味を考えさせられる哲学書でもあります。

                 (N.K)




ビブリア古書堂の事件手帖

    ~扉子と不思議な客人たち~
『知って得する!おうちの数学

 三上 延/著  KADOKAWA

 鎌倉の街並みに溶け込むように、ひっそりと佇む古書店『ビブリア』古書堂。その古書店は、およそ古書とは不釣り合いな美しい女性が夫と共に営んでいました。そしてその傍らには、女性店主によく似た娘の姿がありました。

 本を何より愛する女店主のところには、今まで本にまつわるいくつもの謎が持ち込まれてきました。その出来事を女店主は、本が大好きな娘に語り聞かせます。古い本が繋ぐ人の絆や、持ち主の思いを。

 人気シリーズ『ビブリア古書堂』第二章のスタートです。

                (A.U) 

 松川 文弥/著  翔泳社

 普段の生活の中には、意外に算数や数学が溢れていると思いませんか?例えば、ケーキやピザなど円形の食べ物を切り分けるとき、移動の際の最短距離を知りたいときなど…。

 この本には、そんな身近な事柄が算数と数学の知識を使って紹介されています。

 より得するポイントの貯め方やリーズナブルな買い物の仕方など、知っているとこれまでの生活がよりお得な毎日に生まれ変わるかもしれません。暮らしにいかしてほしい知識がたくさん詰まった一冊です。

                 (R.K)

『90歳を生きること 生涯現役の人生学 『人生はどこでもドア リヨンの14日間』
 童門 冬二/著  東洋経済新報社


 現在91歳になる著者は生涯現役をモットーに掲げ、「起承転々」だという自身の人生を楽しみながら毎日を過ごされています。いくつになっても自分らしさを忘れない生き方は魅力に溢れており、とても素敵です。日々起こる問題や何気ない疑問を、柔軟に周囲の意見を取り入れながら解決に導いていく姿は、長年生きてきた著者だからこその説得力があります。

 医療が発達し平均寿命が年々伸びている現代、最後の一日まで悔いなく生きるにはどうすれば良いか、著者の生き方を参考にしながらみなさんも考えてみませんか?

                 (A.K)

 稲垣 えみ子/著  東洋経済新報社

 華麗なる海外生活に憧れて、あえて何の準備もせず旅立った先はフランス・リヨン。

 ガイドブックにはない自分だけの旅をしたい!と決めたことは、民泊・マルシェで買い物・自炊・カフェで仕事をする…という地味ながらも何一つとして自分だけでは成り立たない「生活」をやってみる事。言葉は通じない、コミュニケーションは片言の英語とジェスチャーだけ。人とつながる事の喜びに一喜一憂しながら、リヨンでの14日間の奮闘する毎日を軽快に面白く綴られています。

 これから民泊旅行を考えている方や海外旅行をする上での参考にもなる一冊です。

                 (M.T)